神は細部に宿る

細かい部分までこだわり抜くことで、

全体としての完成度が高まる。

または

本当に素晴らしい技術やこだわりは

目に見えにくいものである。

一般的にこのように解釈されると思います。

もう少しだけ細かく言うなれば

物事の小さなことや細かい部分を

疎かにしては意味がない。

その細部にこそ人生の真実や

真理が示されているからだ。

「 神は細部に宿る 」このことの意味が

わかる人は、本物がわかる人なのだ。

ここまで言い切ってもいいと

私は考えています。

大切なことだと分かってはいるけれど、

物事を最後までとことん突き詰めたり

追求できる人って本当に稀だと思います。

そしてこのことは本当に人生の

何にでも当てはまりますよね。

仕事なんてその最たるもので、ここを

疎かにしてしまう人がなんて多いことか……

伝票ひとつ、報告書類ひとつ、

なんならちょっとした手渡しメモから

果ては挨拶ひとつとってもモロに表れる。

自分本位で読み辛い、分かり辛い

伝票・報告書類・手渡しメモ。

↑ 相手に伝わらないと全く意味がねーです。

ごめんなさい。

言い方が悪いけど、ゴミです。

だって、読み辛かったり相手に

不明瞭な部分を聞き返させている時点で

前から申し上げている通り、相手の貴重な

時間を不必要に奪っているんですから

これを許容することは

私としては到底できないです。

挨拶も然り

「お早うござぃ… ごにょごにょ」

「こんにち… ごにょにょ」

「またよろしくお願ぃ… ごにょごにょ」

ごにょごにょ、ごにょごにょ

気持ちわりーんだよ！(笑)

仕事でのシチュエーションは

これくらいにしておきましょう。

もちろん仕事や挨拶だけではなく、

それこそ人生にかかわる大部分。

趣味や掃除に整理整頓、毎日の食事なら

その食材選びから調理方法まで。

正に挙げれば枚挙に暇がありませんね。

私の場合で言うと趣味のＢＪＪが

間違いなくその好例で、

一つの技に対する組み立て方やその手順

相手への体重のかけ方や緩急の付けかた。

教わる先生方の一つ一つの動きは

それこそ芸術的で、無駄が無いうえに

細部（ディティール）が美しい！

もちろん私などが見よう見まねや、

雰囲気なんかでその技を適当にやっても

これがもう笑えるくらい上手くいきません。

このことを目の当たりにする度に

「 神は細部に宿る 」を日々

見つめなおしております。

最後に岡本太郎風に締めたいと思います。

伝票、書類はあなたの作品である。

仕事とはアートそのものなんだ！