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2025.10.13

平成計量職人物語

5~6年ほど使用しているノートパソコンを

新しく入れ替えよう。

ということでこれを機に、

ずっとやれていなかったパソコン内の

ファイルや資料・写真などの整理を

ここ一週間で始めました。

ようやく終わりの見込みが立ってきましたが、

古いものでは私がこの業界に足を踏み入れた

約20年弱前のデータもあり。

そんなこんなを見たりしだしたら、

あっという間にこの三連休も過ぎていくという

あるあるの時を過ごしました。

そこで発見した、少しレアな写真と

過去に弊社で使用されていた計量装置について

今回は簡単にご紹介をしたいと思います。

まずそもそも、我々の業界では

ざっくり金属を量り買い・量り売りします。

重量も何百キロ、何トン、何十トンのような

規模での取引になりますので、当然

その計量装置も普段皆さんが使用される

体重計の何十倍もの規模になるような

ものを使用することになります。

そして、そんな重い金属を

人が手に持ったりして量ることは勿論

できませんので、主にトラックなどの車両に

載せてトラックごと大きな台にて計量する。

イメージ的にはこんな感じです。

分かりにくいでしょうか?

分かりにくければ、もちろん弊社にも

設置されておりますので、いつでもお気軽に

見学にお越しください。

さて、ではどのようにして計量をするのか?

現在はもちろんデジタル式で

タッチパネル画面で操作をしますが、

20年弱前まではデジタルではなく

アナログ機械式の計量機

使用しておりました。

それがこちら

当ブログの読者の92.4%以上の方が、もはや

この機械を見たことがないのかもしれません。

とうの昔に入れ替えてしまった機械なので

もちろん実演もできず、使用方法の

説明が難しいのですがサラッとお話します。

①手前の赤いレバーを前方に倒した時に

 計量ができます。

②ここから急に職人じみてくるのですが、

 恐ろしいことに計量機の上に載った

 トラックの総重量

 (金属重量+トラック重量)が、

 だいたい何トンくらいなのかを予測!し、

 見当をつけて真ん中にある丸い文字盤の

 付いた部分の右手にある黒い箱の

 銀のレバーを右方へ動かしながら、まずは

 トン単位の重さの数字の天秤を安定させる。

③量りの天秤を安定させ、トン単位の重さが

 確定したら、今度は真ん中の文字盤付きの

 ダイヤルで0から5kg刻みで995kgの範囲の

 中から、天秤が平行になる数値を探る。

④ここで2つの天秤を安定させることが

 できれば、トラック重量が確定し最初の

 赤いレバーを真ん中の位置に戻し固定。

⑤最後に計量票を真ん中ダイヤルの下にある

 穴に通しガッチャンと印字したら、

 無事に計量が終了。

どうでしょうか?

少しでも伝わりますでしょうか?

まあ、難しいかもしれないですね笑

大事なことは、

今の一連の計量業務をトラックの中で

待っておられるお客様より無言の

「 計量まだかな?」 プレッシャーと、

弊社の現場作業員の「 計量まだかな?」の

ダブルプレッシャーのなか

トラック一台ごとの大まかな重量を

経験と勘と度胸で検討をつけ、

素早くこなしていく。

そうしたことを重ねていくうちに

「こやつ、できるな!」の賞賛と称号を

内外から得ることができます。

ただし、悲惨なのはお客様のトラックが

同時に何台も重なってしまう時。かつ、

その各トラックが数種類もの金属を

積んでこられた時の絶望感と焦燥感。

ましてやそんな時に限って、

A様のトラック重量と

B様のトラック重量を混同して

計量してしまった時の救いの無さったら。。

もうひたすら笑顔でお詫びを交えつつ

乗り切るしかありません笑

そんな日々をこなしつつ、

私は岐南の平成計量職人の名を

欲しいままにしていましたとさ嘘

お終い。

懐かしの、弊社事務所とメインヤード。

「この頃が好きやった」とか言わんといてください。

今のUMDも、愛してやってください。

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