UMEDA SHOTEN

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2022.05.08

煙草とワインと1969

以前から見るチャンスを伺っていた

長編ドキュメンタリーシリーズを、

この連休のまとまった時間を使い

ようやく鑑賞することができました。

なんと3部作で合計時間が驚異の8時間弱!

THE BEATLES 「 GET BACK 」

彼らにとって最後となった
42分間のラスト・ライブを含む
60時間の未発表映像、

150時間の未発表音源で
再編集された時空を超えた体験型
ドキュメンタリー・エンターテイメント

さすがにビートルズの説明はしませんよ、

各々 google か Siri でなんとかしましょう。

ビートルズとの出会いは私たち世代には

このパターンは多いのかもしれませんが、

やはり父と中学時代の英語教師の影響ですかね。

父親が洋楽好きで、当然のように

家の中にあったオーディオシステム。

当時はまだまだレコード盤も現役の時代でした。

なので物心ついたときから家の中や車で

よくビートルズが流れていて、

でも初めて歌詞まで覚えて歌った洋楽は

「 We Are the World 」でしたが。

当時はミニバンなんてものは無かったので

今思えば狭いセダン(ブルーバードだったかな?)

の中で、幼い私は熱唱を繰り返していました。

いけない。また前置きだけで長くなってきたので

英語教師のエピソードは割愛します!(笑)

このドキュメンタリーが撮られたのは1969年、

今から50年以上も昔のことです。

様々なところで語られているのですが、

とにかく映像が本当にきれいなんです。

50年も前の映像だと思えないほどに鮮明に、

ビートルズの4人が

ごく自然に目の前にいるかのような感覚。

そして当たり前ですが映っている4人が若い!

当時まだ平均で28才!

内容は主にリハーサルを通しての作曲活動と

レコーディング風景と、その合間の会話から

垣間見える彼らの生のリアクションや言葉。

それらがふんだんに散りばめられた、

まるで自分もメンバーもしくはスタッフの

一員かと錯覚するほどの映像のつなぎや構成。

そこから見えてきた彼らの生き生きとした姿、

リアクションから印象的だったものを

以下にまとめたいと思います。

・リハの集合はいつも11時。

 少し演奏したらすぐに Let’s go lunch

・英国らしく紅茶とサンドウィッチで一息入れる

・皆、とにかく煙草を吸いまくる

 白ワインを水がわりに飲みまくる

・ポールはメロディメーカーで、完璧主義者

 ただここ数年は皆を仕切ることに疲れている。

 作曲などの方向性に対して結論を言うのが

 自分だけだということにも疲れている。

「 誰も味方してくれない、もうウンザリだよ 」

「 確かに僕は自分の案を押し付ける時もある 」

「 集まっても昔話ばかり、

   これではまるで年金受給者みたいだ 」

「 譲歩させるには、まず自分達が譲らなきゃ。

    どちらも譲らないんて馬鹿げている。」

・ジョンはお茶目、いつもふざけて楽しい

 ムードメーカー。だいたい遅刻気味

「 僕はただ流れに任せてやってきた 」

「 僕らが音楽で盛り上がれば

         全ては変わるんだ!」

「 やり続けよう、続けることで見えてくる 」

・ジョージは純粋さゆえの気難しい一面も。

 過去の作曲活動において我慢をしてきた。

 同じギタリストとしてクラプトンを認めている

ポールに対してヤケ気味に

「 分かったよ、君の望むとおりに弾くさ 」

ポールに対してヤケ気味に

「 クラプトンを呼べよ!(自分の代わりに)」

それを聞いてジョンがすかさず

「 ジョージ・ハリソンが必要なんだよ!」

しかしジョージがバンドを一時離れ

脱退をしかけた時にジョンが(笑)

「 戻らないならクラプトンを入れる!」

その後バンドに復帰し、

モチベーションを回復したジョージの言葉

「 (ボブ)ディランも誘おう、

        彼もバンドに入るぞ 」

「 熱意があれば色々と生まれるさ 」

「 何かを始めたら勝手に進むものだよ、

     どうなるにせよ形にはなるさ 」

・リンゴは多くは語らない、でも愛されキャラ。

 バンドのバランサー役。だいたい寝ている

・このドキュメンタリーのハイライトとなる

 伝説のルーフトップコンサート。

 4人は前日どころか当日の本番直前まで

 開催をためらっていた。

・そして開催後、しばらくして警官が登場。

 「 30分で30件もの苦情だ、すぐ中止して!」

実は過去にバンド活動も齧っていた私が、

この映像を通して最も感銘を受けたこと。

それは、、

あの伝説のビートルズだって曲の作り方は

私たち一般人と変わらないものだった!

ギターやピアノを弾きながらメロディーや

コーラスを編み、最適な道を探っていく。

ただ、作っているのが

ビートルズだった!

ポール・マッカートニーや

ジョン・レノンだったのさ!

そして最後に一番の発見だったのが

あの名曲「 Let It Be 」のイントロ部分。

そのレコーディング場面なのですが

ポールがピアノで厳かに弾き語りしている裏で、

なんとジョンが一緒に口パクで歌うフリをして

お茶目にふざけていたなんて!

ろーんぐあーんわいでぃーんろーど