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2023.07.02

風をあつめて

八風吹不動

八風吹けども動ぜず、と読みます。

私なりに意訳をするのなら

「たとえどんなに強い風が吹いたとしても

 動じず、さりとて無暗矢鱈に抵抗もしない」

この言葉は禅の教えに由来するものですが、

初めて耳にする方も多いかと思いますので

簡単に八風の種類を記しておきます。

八つの風とは、人の心を揺さぶりやすい

次の8つの事柄のこと。

・利 (成功や利益などのこと)

・誉 (褒められること)

・称 (称えられること)

・楽 (楽しいことや楽なこと)

・衰 (衰えること)

・毀 (そしられること)

・譏 (中傷されること)

・苦 (苦しいこと)

一つ一つについては正に文字通りです。

ここで勘違いをしないようにしたいのは

不動 」とは、何も岩のように頑なに

どんなことがあっても心を

揺り動かされてはいけない!

なんて意味ではなく、

むしろ禅の教えでは感受性は機敏に

働いていて一向に構わないのだということ。

では、どうすれば良いのか?

これだという答えは求めないでください。

これが唯一の正解だなんてものを求める

その心が、またあなたを揺り動かします。

私の思いとしては

いくらでも揺り動かされてもいい、ただし

右に傾いても

左に傾いても

前に傾いても

後ろに傾いても

必ずダルマさんのように元の位置に戻る。

ゆっくりでもいいから戻る。

もっと簡単に言えば

嬉しかろうが悲しかろうが、

いつまでもその感情を引きずらないこと。

人生には本当に様々なが吹くと思います。

避けられないような強烈な風が

吹くこともしばしば。

であるならば、その風に吹かれたときに

振り回されるのではなく

その風を楽しむ。

その風が永遠に吹き続けることはない。

木枯らし、寒風、つむじ風

台風、暴風、順風、薫風

追い風、そよ風、時津風

風の楽しみ方、味わい方を身に付ければ

今日も明日もはっぴいえんど。

人気のない朝の珈琲屋で暇をつぶしてたら

ひび割れた玻璃越しに摩天楼の衣擦れが

舗道をひたすのを見たんです

それでぼくも風をあつめて蒼空を翔けたいんです

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