虚構(きょこう)の意味
1 事実ではないことを事実らしくつくり上げること。
2 人物・出来事・場面などを現実であるかのように
組み立てること。
昨日は幻想 = illusion について書きました。
そこで思い出したのが虚構 = fiction
以前読んだ本「サピエンス全史」の要点でもあります。
この本はめちゃくちゃ面白いんですが、
なにせ長いっ!(笑)
しかも上下巻あるから何度も眠くなります。
細かく書くと大変なボリュームに
なってしまうので、今回は個人的に最も
目から鱗だった部分について少しだけ。
我々ホモ・サピエンスが今日も
この地球上に繁栄している理由、
皆さんはどう考えますか?
現在の研究では実はホモ・サピエンスは
肉体的に優れていたわけでもなく
知能的にも他より秀でていたわけでもない。
では、どうして勝ち残れたのか?
それは「虚構 = fiction」をつくり
上げることができたから。
というのが著者の提唱するところです。
ではそれを噛み砕くとどういうことなのか?
虚構。すなわち「架空の出来事や
目に見えないもの」を認知し信じること。
まだまだ分かりにくいですよね。
要は実際には目に見えたりはしていない
つくりものの物語や存在、現象などを
集団が皆で共有し力を合わせることが
できるようになった。想像力が大幅に
進化したと言えるかもしれません。
で、何が言いたかったかというとですね。
国家も、宗教も、お金も、法律も
民主主義も、なんなら町内会や自治会も
実はこれら全部、
すべてが虚構 = fiction なんですよ。
すべて人間がつくりだして、多くの人達が
そうだと信じているから成り立って
いるだけなんですね。
凄いですよね、面白い!
本当は固有名詞を例に出すとさらに
想像しやすいのですが、安易に例を出して
「いや、〇〇は フィクションではない!」
などと、その〇〇を信じ込んでいる人に
怒られるのも辛いので、あとは皆さん
ご自分で認知革命してみてください(笑)
それでですね。この世の中の大半の事は
フィクションだという理解ができると
これまた毎日が楽しくなりますよ。
あ、そうか。あれもフィクション
これもフィクション。それなら自分も
このフィクションの波に乗って
いっそ楽しんでしまえと(笑)
だってフィクションなんだもの。
「一度きりの人生。
せっかくなら君もこのフィクションの
ビッグウェーブに乗らないか?」